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R1/9/25 第36回福井読書感想交換会レポート(灰谷健次郎「兎の眼」) [読書感想交換会]

 「星を読む会」主催、第35回福井読書感想交換会は令和元年9月25日(水)午後7時から、福井県立美術館横「美術館喫茶室ニホ」で行われました。
 課題図書は、灰谷健次郎著「兎の眼」。会員の皆様はどのように読まれたのでしょうか。

 定刻過ぎに始まり、まずは皆様の感想をそれぞれいただきました。 会員 1
 本を読んだのは二度目。前回も「良かったな」と感じたが、今回読んでハンストの話、給食当番の話について引っかかった。
 給食当番をさせない先生の意見が正しいような気がして、最後まで引っかかったまま読んでしまった。
 処理場の子でも差別しない先生の姿は、自分にはマネできないと感じた。 会員 2
 自分が勧めた本。学校ドラマ「GTO」や
小学校のことを思い出した。
 年中鼻をたらしていた子や変わった子と思っていた子供たちは、今の時代だと病名がついてしまうのではないか、ということを考えながら読んでいた。
会員 3
 1960年代を感じる。自分が中学生のころ、東京オリンピックの時代。社会派の小説だと思う。
 みんながいやがるハエを登場させることで後半の展開につなげている、すばらしい書き方。
 足立先生がハンストで社会に訴える手法が、イデオロギーに傾かなかったのが良い。話がぼやけていない。
 教員や教育委員は組織の論理が優先してしまう。子供の立場に寄り添えなくなる人や立場が出てしまう。 会員 4
 灰谷健次郎をはじめて読んだが、冒頭の一文に引き込まれた。
 文章に映像が浮かぶ。登場人物が思い浮かべられる文章は力を感じる。作品の文体が柔らかく日常がクローズアップされていく。
 先生たちがクズ屋を始める話が非常に心に残った。
 紹介していただいて感謝します。 主催
 何度も読んだが、何度も号泣した。昨日も会の前に確認で読んで夜中に泣いた。足立先生の告白で号泣してしまう。
 兎の眼と鉄道員(ぽっぽや)は何度読んでも泣いてしまう。 当日参加できなかった会員からの読書感想文を掲載します。  学校教育の過酷さと、手に負えない子供たちに、最初は偏見を持ちつつも、挫けずに、生徒と同じ目線に立ち、彼らの心に寄り添う小谷先生の姿に、とても感動しました。おそらく鉄三は、自閉症なのだろう、と感じました。キャラクターも本当に魅力的で、とくにバクじいさんが好きでした。
 「兎の眼」が書かれたのは、1974年ということなので、現代の学校事情に置き換えて考えると、また違った悩みが生まれていそうですが「生徒の心に寄り添う」ということは、いつの時代も求められる「不変の教師像」のように感じます。
 わたしの弟も去年から、小学校の教員になりましたが、弟も、このような想いをしながら、生徒や、その両親と向き合っているのか、と、小谷先生に、弟の姿が重なり、尊敬の気持ちを覚えました。色々な家庭の子供たちと向き合わなければいけないこと、そしてまた、自分自身の家庭が犠牲になること。学校の先生は、本当に大変な仕事だと感じました。
 そしてこの時代に、一つの職業を持ち、奮闘している小谷先生は、とてもカッコいいと感じました。小谷先生目線で描かれるご主人が、とても残念です。お互いの「共通言語」がまるで違ってしまっているし、きっとこの夫婦は今後上手く行かないだろうと感じます。それに今後、事業に失敗して、土地も取られてしまうのかな、と不安になりました。女性が働くことの大変さも、この本で、改めて感じました。
 最後に、まちよかカフェでご紹介頂いてから、随分読むのが遅くなってしまいましたが、ステキな本をご紹介下さった会員の方、本当にありがとうございました!心がとても温かくなりました!  一通り感想をいただき、それらを基に雑談形式で深化を図りました。 ●夫婦はある程度の距離を持った方がよい
●「舟を編む」の夫婦像とは違う
●パートナーに期待しすぎない
●校長先生の立ち回りがすばらしい
 →適材適所ができている
●現場で「怒らない」ために、ほめるテクニック
●権利意識が高い親
●60年代はハエがいっぱいいた
●鉄三は、学習障害、自閉症、アスペルガー?
●平均的な能力が良いのか、良いところをのばすのが良いのか
●「ファクトフルネス」を平行して読んでいた
●登場する処理場の子供達は経済的に恵まれないままではないか
●イメージ:小谷先生=小西真奈美≠松嶋菜々子
●イメージ:足立先生=馳浩
●やっぱり出てきた「一発屋芸人列伝はいい!」
●野犬狩り、せっしゃのおっさんは当時の日常を表す説話か
●ひらがなが多用された文体
●子供のせりふはひらがなが多い  会員の思い出話が主となってしまい、本についての感想を交換する時間もままならないまま本日はここで時間となり読書会お開きとなりました。
 参加された会員の皆様、お疲れさまでした。  次回37回福井読書感想交換会は、令和元年11月25日(水)午後7時から。
 会場は福井県立美術館横「美術館喫茶室ニホ」です。
 課題図書は、宮口幸治著「ケーキの切れない非行少年たち」(新潮新書)を取り上げます。
 福井読書感想交換会初の実用書。どんな感想が出るか、どんな交換ができるのか今から楽しみと不安が……「選ばれし者の恍惚と不安、二つ我にあり」。
 飛び入りも可能ですので、お気軽にご参加ください。ダウンロード.png

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第36回福井読書感想交換会のご案内 [ご案内]

第36回福井読書感想交換会の開催お知らせ


日時:令和元年9月25日(水)
   午後7時〜9時
会場:福井県立美術館横
    「美術館喫茶室ニホ」
課題図書:灰谷健次郎著
    「兎の眼」(角川文庫)


 飛び入りも可能ですので、お気軽にご参加ください。
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全てはここから始まった(6年前を振り返り) [感想文]

6年前の9/4夜、第一回の福井読書会(当時)を行いました。

あれから2ヶ月に1回定期的に会を行い、毎回WEBで情報を発信し、3人で始めた会も今では10人を超える人が来てくださるようになりました。

皆様のおかげでさらに7年目を目指して細々と長々と続けて行きたいと思います。

取り急ぎ、いつも見ていただいている皆様に感謝を!

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