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令和3年3月27日開催 第45回福井読書感想交換会レポート「コンビニ人間」村田沙耶香。 [読書感想交換会]

「星を読む会」主催、第45回福井読書感想交換会が、令和3年3月27日(土)午後7時から、福井県立美術館横「美術館喫茶室ニホ」で行われました。
課題図書は、「コンビニ人間」村田沙耶香(文春文庫)。
 今回は雑談形式でみなさんの書評をお聞きしましたが、ICレコーダー故障のため貴重なご意見の細かい所が書けなくなりました。

 そこで、出席者の感想文を掲載させていただきます。


『主人公は恐らく発達障害があり、それ故にコンビニというマニュアルがある社会でしか働けない、という話。

全体的に、部分的に感情移入できる点もあったけれど、ここに出てくる人は、みんなとても気持ち悪い。
だけど個人的には、主人公の周囲の人の方が気持ち悪かったかもしれないと思う。

30代でバイトなのはおかしい。
結婚しているならパートは許される。
結婚か正社員になるかどちらか選ぶべき。

男性は一生、社会で頑張り続けることを求められる。
女性は結婚して仕事を辞めることを許されても男性はその選択肢は許されない。

たしかにこれは、ジェンダー差別かもしれないと個人的には思う。
バイトでも何でも、社会の一員として何かに貢献出来ていて、それがその人の居場所で、その人自身が楽しく生きられているなら、それで良いのではないか、と思うし、男性が主夫になっても良いのではないか?とわたしは思う。

貢献する場所が、社会なのか、家庭なのか、その違いだけなんじゃないか?と思う。
社会で働いてることが偉いわけでもないし、子育てしていることが偉いわけでもない。
みんな自分に合ったそれぞれの役割や、愉しむべきことを全うしているだけなのに、そこに、ズカズカと土足で入ってきて「ふつう」の押し付けをされたら迷惑だな、と思う。

きっとわたしなら、常に見下してくるような主人公の友人たちとは、とっくに疎遠になってると思う。

「ふつう」とは、一体、どういうことなんだろう?
「ふつう」という価値観を「正義感」ぶって押し付けてくる人が、わたしはなによりも苦手なんだと思う。
みんな違ってみんな良い』

感想文、以上となります。

大分盛り上がり、あわや定刻過ぎるか、と思われた時刻になんとか読書会お開きとなりました。
参加された会員の皆様、お疲れさまでした。

 次回46回福井読書感想交換会は、令和3年5月26日(水)19:00から。
 課題図書は、『桐島、部活やめるってよ』(朝井 リョウ)を取り上げます。

 時節柄健康に気をつけ、読書ライフをお楽しみください。
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