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第十四回読書会終了しました。 [読書会]

 第14回読書会が平成28年1月27日(水)午後7時から、まちよかCafeで行われました。

●読書会 19:15~

 新春横溝祭りと題して、今回の読書会は横溝正史著「本陣殺人事件」を取り上げました。
 第3回読書会で「獄門島」を読んで、横溝作品2作目となりました。
 金田一耕助が初登場するこの作品を、会の皆さんはどのように読まれたのでしょうか。

1さんの感想
 横溝2作品を読んだが、もっと時間をかけ
て読み込みたかった。
 最近の推理小説には少なくなった、「トリックを自分で説く」楽しみがあった。
 三男の自分に注意を向けたい気持ちはあるある。
 映画の影響か、もっと凄惨な場面を期待してしまったが原作はそんなにおどろおどろしくなかった。

2さんの感想
 親の影響もあり、「本陣殺人事件」は小さい時に読んだ記憶がある。金田一像は兵ちゃん。
 犯人は何かに取り付かれているような衝動で犯行を行っている。その衝動を作っているのが、体裁や田舎の古い風習だったということに大人になって改めて気づいた。
 金田一耕助のように、何か一つにのめり込むのはヒーローの条件だと思う。得意分野以外が犠牲になるのもヒーローの条件。

3さんの感想
 小学校の時に見た金田一耕助は稲垣吾郎。
 古い変な家の古い変な人がでてくる作品のように感じた。予想してた推理がはずれたが、ショックを受けなかった。現代人の感覚からすると、
殺す動機が薄く感じる。
 密室殺人はやっぱり推理小説の花だなぁ。

4さんの感想
 小学校2年生のときに「悪魔の手鞠歌」「悪魔が来たりて笛を吹く」を見た。
 読んでいるときは、「三本指の男」が犯人と決めていたが予想が外れた。
 女性が物扱いにされる風潮があった時代の小説だが、現代に産まれてよかったと思える。

5さんの感想
 事前知識なしで読んだが、心理的トリックと機械的トリックの狭間を行く推理小説かも?
 機械的トリックについてよく読んでいくと、再現性の低い事件現場のように感じた。

6さんの感想
 金田一耕助シリーズは子供のころ見た作品は怖かったが、今原作を読むと違った感想がでる。
 主人公が欠陥を持ってるいるのは、ヒーローの宿命と感じた。
 なんとも言えない「気持ち悪さ」が根底にある。

 みなさんの感想を聞いて、今回の主題であったり、金田一耕助のヒーローとしての像、トリックの魅力についてもういちど深化を行いました。
 会の雰囲気としては、「怨念対超能力」といった感想が一番強かったように感じました。

●ビブリオバトル 20:10~

初開催のビブリオバトル。
いつかやりたいね、と言い続けあしかけ2年。やっと開催にこぎつけました(笑)
公式ルールを採用しますと言う物の、まずは気軽にやってみしょうと言うことで主催2人が発表にチャレンジ。
司会だけお願いし、みなさんにはオーディエンスとして聞き役になっていただきました。

先行:ノベライズ版「時効警察」
後攻:井伏鱒二著「朽助のいる谷間」

5分の発表と2分の質疑応答。
皆さん初めてのことで、ぎくしゃくしましたがなんとなく感触をつかまれていた様子。
今回は「朽助のいる谷間」の勝ちが決まりましたが、次回発表者に名乗りを上げる方も出、盛り上がってくるといいなぁと思います。

●今期会員おすすめの読み物
・喜多川泰著「書斎の鍵」
・沼田まほかる著「9月が永遠に続けば」
・高田愛弓「夢の跡」(インターネットで話題の手記?)



次回15回読書ま会は、2016年3月30日19:00から。
まちよかCafeで行う予定をしております。
課題図書は、三浦しをん著「舟を編む」。
2012年本屋大賞第1位。昨年3月に文庫版も出ましたので、気軽にお読みいただけるかと思います。
読書会にもお気軽にご参加ください。

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