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第12回星を読む会(福井読書会) [読書会]

星を読む会第12回目の読書会は、大型連休前の9月16日(水)午後7時30分より、場所は福井市大願寺にある山口伊三郎家具内のカフェ ラササヤンで行われました。

課題図書は、福井県出身の作家 九頭竜正志著「さとり世代探偵のゆるやかな日常」(新潮文庫nex)。
nexは新潮文庫の新しいレーベルで、あくまでも公式ではラノベレーベルではない、となってますが…
会員はラノベ風ミステリーとして捕らえた方が多かったようで、読みやすいと感じた方や、違和感が…という人まで様々。


Aさんは、まずは「さとり世代」の解釈からはじめ、A4用紙一枚に感想をまとめる力の入れよう。
さとり世代の書き方に違和感を感じ、もやっとしたとの事。
自分のことを「さとり世代に若干かかるかも?」と言ってたけど、本当?(笑)


Bさんは、作品をミステリーとして読んだが叙述トリックの書き方が少々卑怯に感じた様子。
ミステリーとして失敗だったでは?と手厳しい意見も飛び出しました。


Cさんは、従前読んだ「ハサミ男」と比べてしまったそうで、同じ叙述トリックでも印象がだいぶん違うとの感想。


Dさんは、面白いか否かより、読んでよかった本と感じたそうです。
みんなの見た目を書かなかったのが、叙述トリックのためか?が気になったとの事。
さとり世代の特徴とは生きやすいふりをすることか?、表層的なつきあいを非日常の世界を体験しても、日常の生活を守る?など色々と考えさせられた作品だったようです。


Eさんは、福井県出身の作家ということもあり今後も注目していきたい、との事。
ミステリーよりもホラー色が強いラストシーンなので、今後もホラー&ミステリー傾向の強い福井版横溝正史になって欲しいと感想を述べていました。


いろんな感想を聞き、さらにこの後深化を行いました。
・作者は地方の選挙を経験したことがあるのではないか
・『三国』という単語が唐突に出てくるなどの書き方の話
・さとり世代についてのメッセージ色
・次回作は有りか無しか?
・叙述トリックについてあれこれ
などなど

大変濃い話ができたと思います。
また、作者の次回作に期待しつつ課題図書については幕といたしました。
(1時間12分)



今回でラササヤンで行う読書会は最後となりました。
次回、11月25日(水)19:00から。
場所はまだ未定ですが、近くの喫茶店などをお借りする予定です。
決まり次第また、掲載いたします。 

課題図書は、次回は短編2冊です!
小泉八雲著『耳無芳一の話』
太宰治著『走れメロス』

寒くなる長夜にとびっきりの古典怪談と、松岡修造ばりに暑い男の話という組み合わせ!!

どうぞ、お気軽にご参加ください。
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