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R1/7/20 第35回福井読書感想交換会レポート(スティーブン・キング「霧」) [読書感想交換会]

 「星を読む会」主催、第35回福井読書感想交換会は令和元年7月20日(土)午後7時から、福井県立美術館横「美術館喫茶室ニホ」で行われました。
 課題図書は、スティーブン・キング著「ミスト 短編傑作選」より中編小説「霧」。
 会員の皆様が少々苦手とする?海外文学を、伝説的スリラー作家キングの代表作で読んでみようと思い選んでみました。
 また、今回は「海外作品だったので会に来てみました」と飛び入りの参加もあり華やいだ雰囲気ではじまりましたが、会員の皆様はどのように読まれたのでしょうか。
 定刻過ぎに始まり、まずは皆様の感想を一通りいただいて、雑談形式で深化をはかりました。
●映画版のラスト
●読書会として、海外作品が苦手との声がありリベンジとしての海外作品
●登場人物の呼び方の変化
(ミスター、ミセス、ファーストネーム、あだな等)
●ちょくちょくはさまるアメリカンジョーク
●シェークスピア文学など教養を要求されるジョーク
●地の文も読み難い場合も
●映画版と小説版との違い
●キング原作の他の映画作品について
●アローヘッド計画とダーク・タワーシリーズとの関連性
●ゲーム「サイレントヒル」との関連性
●キングのインタビューより、「霧」の怖さの話
●キングの密室劇としての怖さ
●やっぱり外国の作品は登場人物が頭に入ってこない(だめ押し)
●描写が気持ち悪い
●キングの作品としては物足りない
●キングの作品の中では傑作の部類
●キング作品は映画化しやすい?
●脱出ゲームのように感じた。
 →スーパーにいた方が安全か危険か
●怪異がはっきりとし形で出てこない
 →13日の金曜日やエルム街の悪夢といったホラーとは違う
●触手は気持ち悪い
●人間が一番怖い
 →キング作品はこれが多い
  →強い想いに取り付かれた人は怖い
●ミセス・カーモディの立ち位置
●閉鎖空間での人間の振るまい
 →あさま山荘事件との関連性についてそれぞれの見解と考察
●情報が遮断された状態とストックホルム症候群について
●ヒロインとしてのアマンダの立ち位置
●90年代アメリカの色恋沙汰編集
●ホラーやサスペンスには三大欲望としての睡眠欲、食欲、性欲が出るのか
●セックスと死亡フラグ
 →極限状態でのセックス
●やっぱりあさま山荘事件
●オリーが死亡したことでデヴィッドが孤独になる
 →相談する相手がいなくなる
●「霧」の恐怖-日本の感覚と外国の感覚
 →山陽自動車道開通当時の思い出
 →キリスト教での霧 →ヨハネの黙示録
●クトォルフ神話との関連性
●「生け贄」と「人柱」
 →ロンドン橋落ちた
  →丸岡城の「霧」も人柱の恨み-お静さんの恨み
   →「饅頭」も川への生け贄の代わり
    →そして「火の鳥」
●若者がよく死ぬ話だった
●小野不由美の「屍鬼」-山の中の寒村で次々と人が死ぬ
●怪物よりも人間怖い-パニック小説
●澤村伊智の「ぼぎわんが、来る」
●ステファニーは死んでると思う
●アマンダは他の男性とも関係を持っていた?
 →ミセス・カーモディは知っている?
  →アマンダは杉本彩、峰不二子、薬師丸ひろ子?
●男衆はビール飲んでるだけ
 →外国だと水よりビールの方が安全か
●ミセス・カーモディがみんなをひきつけていくシーンに引きつけられる
●集団ヒステリー
 →徒党と組む
●もし、ニホが急に霧に包まれたら
●「ハンニバルライジング」との関連性
●ラストの解釈
 →スーパーの人々は死んでるよね…
  →カーモディもデヴィッドもいない
   →エースがいない組織はどうなるのか?
●『「霧」が出る』のは気持ち悪い
●実際の地図との比較
 →九頭竜正志「さとり世代探偵のゆるやかな日常」
  →読書会の思い出語り
●やっぱり触手気持ち悪いよね……
 本日はここで時間となり、読書会お開きとなりました。参加された会員の皆様、お疲れさまでした。
次回36回福井読書感想交換会は、令和元年9月25日(水)19:00から21:00まで。会場は福井県立美術館横「美術館喫茶室ニホ」です。
課題図書は、灰谷健次郎著「兎の眼」(角川文庫)を取り上げます。
 飛び入りも可能ですので、お気軽にご参加ください。s_L1090748.JPG
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