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第7回福井読書会(H26.11/26) [感想文]

第7回福井読書会は、平成26年11月26日水曜日の午後7時より開催されました。
場所は、CafeラササヤンLa136店をお借りすることができました。

今回の課題図書は、中島敦「山月記」。
青空文庫などでも楽しむことができる名作ですが、どうも会員の方々は紙媒体がお好きなようで…
ここで、意見を列挙してみたいと思います。
かわいさん
パソコンで読んだ。最近の若者に見られる「コミュ障のひきこもり」を予言したような話に思えた。
李徴の歌に足りないものが「人間らしさ」ではないか。人間にあってしかるべきものが足りない気がする。
虎は群れをなさない。その虎に変わってしまったことへの解釈で物語の意味が変わる。


くろださん
隠喩が多く、物語に正解を求めてしまうので少し不満が残った。
カフカ「変身」と比較して読んでみた。毒虫と虎との違い。山月記はロマンチストな話に感じた。
教科書で読んだ時はきれいな話に感じたが、今読むとまた違う感想をもった。


ひらたさん
虎を化け物としてとらえた。醜悪なモノ。
詩作が受け入れられなかったから虎になったと読んだが、李徴が変身した姿を中島敦の時代の何にたとえたのだろうか。時代背景が知りたい。


全体での話し合いでは、李徴の詩作すらも逃げ道だったかどうかが話し合われました。
プライドの高い李徴が人間関係を構築するためのコミュニケーションを拒否した、またはコミュニケーションが取れなかったための発狂。そして虎への変身。虎はプライドの具現。孤高の存在。
だれしも持つプライドが人より少し大きすぎた李徴の苦悩。その苦悩すらもナルシストに見えてしまう独白。
はたしてその変身は、罰なのか俗世間との境界に引きこもりたいという自らの願望なのか。

みなさんの意見からも、李徴がかわいそうと見るか否かでこの小説の読み方が変わったみたいです。
また、カフカの「変身」とも比較があり、また読んでみたい古典が増えたかも。
最後は、理解者として登場するエンサンをすばらしいと賞賛する声も聞かれたり、奥さんや子供の事(「家族のことが書かれてないからダメだ」発言も飛び出し…)、現代社会の「コミュ障」「引きこもり」との関連など話題がつきませんでした。

途中、「答えがないから想像の余地がある」との意見もありましたが、1時間の枠では語りきれない短編小説でした。

出席のみなさまお疲れさまでした。
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